変わる!八日市駅前の未来図
東近江市へインタビュー

東近江市は、「東近江市中心市街地活性化基本計画」の推進により、近江鉄道八日市駅前を中心に飲食店やショップが増えるなど、自然と歴史の中で日常生活を楽しめる街として今、注目を集めています。そして、官民が連携した複合開発である「八日市駅前市有地活用事業」により、さらに住み心地のよい街づくりが動き始めました。

(Photo_01)東近江市 企画部 中心市街地整備課 課長 植田 光彦氏

――中心市街地の活性化への取組、
八日市駅前の現状などについてお聞かせください。

  • ・交通の要衝である八日市駅前にホテルが開業
  • ・新たな人の流れにより飲食店などが続々と開店
  • ・駅前商業施設に全国展開のインテリアショップも

 東近江市は国の認定を受け、平成29年4月から近江鉄道八日市駅前を中心に「東近江市中心市街地活性化基本計画」をスタートしました。八日市駅は、市役所などの公共施設や商業施設といった都市機能が集まるエリアに位置し、交通の結節点(ハブステーション)にもなっています。八日市駅からは、電車で近江八幡市、彦根市、甲賀市へアクセス可能であり、市内各方面へのバスも運行されています。
 活性化の取組として、まず駅前でホテルを公募したところ、全国チェーンホテルが進出し、連日100人を超える人が宿泊するようになりました。市内には大企業の事業所があり、ビジネスマンを中心とした宿泊ニーズが高かったと考えています。
 宿泊客を中心とした新たな来街者の増加により、飲食店などが徐々に増えてきました。この4年間で近江牛を使った肉バル、ワインバー、居酒屋、ベーカリー、スイーツショップなど47店舗が出店し、街全体に活気が戻ってきました。
 駐車場スペースが約800台という集客効果の高い駅前の大型商業施設「ショッピングプラザアピア」には、全国展開するインテリアショップが入店し、若い方たちが家具だけでなく日用品を買い求めてやってきます。また、アピアにはイベント等が開催できるホールがあり、市主催の行事を開催するなど、連携を図っています。
 そのほか、まちなかにある延命公園は桜の名所ですが、地元の団体の協力で桜を増やす等、さらに市民に親しまれる公園として再整備をしています。

  • (Photo_02)ショッピングプラザアピア(徒歩3分 約190m)
  • (Photo_03)延命公園(徒歩5分 約360m)

――今回の「八日市駅前市有地活用事業」により
駅前はどのように変わっていくのでしょうか。

  • ・駅舎に隣接した官民連携の複合開発
  • ・1階に観光交流情報発信スペースを設けて地域の拠点に
  • ・駅前ロータリーに観光バス乗降場等を整備

 「八日市駅前市有地活用事業」は大きく2つの事業で構成しています。1つめは分譲マンションを含む複合ビルの建設、そして2つめは駅前ロータリーの整備です。
  駅舎に隣接したこの地はもともと映画館や商業施設があった場所で、駅前のにぎわい創出に大きな役割を果たしていました。本事業の推進に当たっては、いかにして新たなにぎわいを創出するかを考え、ノウハウを持つ民間ディベロッパーのお力を借りたいと活用方法を公募しました。
 複合ビルの1階には、東近江市の情報が入手できる観光交流情報発信スペースを設ける予定です。質の高い観光物産や地域資源をしっかりアピールし、訪れる方がまちなかでの買い物や市内の名所を訪問したくなるような仕掛けづくりを進めたいと思っています。また、階上のマンションの住民や駅に降り立った方がゆっくりくつろぎ交流できる空間もつくりたいと考えています。2~3階は八日市商工会議所の事務所(オフィススペース)等が入る予定です。
 複合ビルの前は駅前ロータリーとし、人気の高い永源寺や湖東三山(百済寺、金剛輪寺、西明寺)等、東近江市の名所を巡る観光バスの発着所とする計画です。また、スクールバスや各施設への直行バスにも乗車できるといった利便性の高いハブステーションにしようと、各方面と調整を図っています。

(Photo_04)駅前ロータリー完成予想図

――駅前エリアが生まれ変わることで、
街にどのような影響があるとお考えでしょうか。

  • ・街のランドマークとなる14階建レジデンス
  • ・暮らし続けたくなる良好な住環境の形成を促進
  • ・市のイメージアップにも貢献する存在に

 今回、東レ建設様からご提案いただいたマンションを含む複合ビルは、市の要望を十分満たした素晴らしい計画で、私たちも大きな期待を寄せております。
 「東近江市中心市街地活性化基本計画」では「暮らし続けたい良好な住環境の形成」を基本方針に位置づけていますので、マンションが建つことで、良好な住環境の形成に大きなプラスになることが想定されます。
 また、14階の建物は街の新しいランドマークとなり、市のイメージアップにもつながります。街の明るい未来を象徴するような存在になればとも思います。
 うるおいとにぎわいのまちをキャッチフレーズとする東近江市は、自然が豊かで奥深い歴史と文化を有しています。本事業を進めることで、住環境を向上させ、さらに質の高いまち、クオリティの高いまちを目指していきたいと考えています。

  • ※掲載の環境写真は2021年4月・5月に撮影したものです。
  • ※距離表示は現地からの地図上の概測です。
    徒歩分数は80mを1分として算出したものです。
  • ※掲載のインタビュー内容は、2021年6月に取材・撮影したものです。
  • ※掲載の情報・計画については行政上の都合・指導等により
    変更となる場合があります。
  • ※イベント・各施設の情報、制度などは、
    今後変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
  • ※掲載の駅周辺写真にあります駅前のモニュメントにつきましては、
    現代彫刻家 深田 充夫氏の作品「新風」となります。
  • ※掲載の完成予想図は設計図書を基に描き起こしたもので
    形状・色調等は実際とは異なります。
  • 施工上の都合、行政官庁の指導等により、
    変更となる場合がございます。
  • 周辺の一部の建物等は省略しております。
  • 尚、外観形状の細部、設備機器等は表現しておりません。
  • 植栽は、特定の季節やご入居時の状態を
    想定して描かれたものではありません。あらかじめご了承ください。