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知っておきたい!確認したい!我が家を守る「火災保険」の基礎知識

知っておきたい!確認したい!我が家を守る「火災保険」の基礎知識

火災保険は火災による損害等を補償する保険です。火災保険の基本を正しく理解して我が家の火災保険を最適化しましょう。

知っておきたい火災保険の基本

  • 建物と家財の契約は別々に

火災保険は、「建物」だけでなく建物の中にある家具等「家財」の損害も補償対象です。「建物」と「家財」は別々の契約となるため、例えば、「建物」だけの火災保険契約の場合、火災で自宅が燃えてしまうと、建物の損害に対する保険金は受取れますが、家財に対する保険金を受取ることはできません。家財への補償を希望する場合は、家財を対象とした契約を結びます。

  • 住宅ローンと火災保険

住宅ローンを利用してマンションを購入する際、金融機関から提携火災保険の加入を案内されるケースがありますが、その際は補償の内容や保険料などを吟味し比較検討して加入を進めます。住宅金融支援機構と民間金融機関が提供する「フラット35」の利用にあたっては、返済終了までの火災保険契約が必要です。金融機関が単独で提供する住宅ローンの多くも、火災保険が必須条件となっています。なお、住宅ローン契約と火災保険契約は別もののため、住宅ローンを繰上返済したり、借換えしたりしても火災保険が自動的に消滅することはありません。また、火災保険を途中で見直すことも可能です。現金でマンションを購入する場合は、火災等の災害が発生した際の自分と家族への影響を考慮し、加入の是非を判断します。ただし、地震保険は単独では加入できず、火災保険とセットでの契約となることを注意ください。

  • 保障される損害は火災だけじゃない!?

【火災保険の保障内容一覧】

リスク 補償内容
火災 先火やもらい火、放火などによる火災の損害を補償
落雷 落雷による損害を補償
破裂・爆発 ガス漏れなどによる破裂・爆発の損害を補償
風災・雹災、雪災 風災(台風、旋風、竜巻、暴風等を言い、洪水、高潮等を除く)、雹災、雪災
(豪雪、雪崩等を言い、融雪洪水や除雪作業による事故を除く)による損害を補償
水災 台風や豪雨等による洪水などの水災の損害を補償(地震による津波を除く)
漏水などによる水濡れ 給排水設備の事故や他人の戸室で生じた事故に伴う漏水、放水、溢水を原因とする水濡れによる損害を補償
建物の外部からの物体の落下、
飛来、衝突、倒壊等
「自動車が飛び込んで来た」など、建物の外部からの物体の落下、飛来、衝突、接触、倒壊または建物内部での車両もしくはその積載物の衝突もしくは接触による損害を補償
騒擾、集団行為、労働争議に伴う
暴力、破壊行為
集団行動・労働争議に伴う暴力行為・破壊行為による損害を補償
盗難による盗取、損傷、汚損 盗難によって保険の対象について生じた盗取、損傷、汚損の損害を補償
不測かつ突発的な事故
(破損、汚損)
「誤って自宅の壁を壊してしまった」などの偶然な事故による損害を補償

※上表は一般的で基本的な補償内容です。個々の補償内容は保険会社や火災保険契約によって異なり、上表以外のオプション契約も多々あります。詳細は当該保険会社へお尋ねください。

住まいのリスクは、建物の構造や階数、立地条件等により様々です。集中豪雨などこれまでの経験が役立たないような自然災害も多く発生しています。現在の火災保険は、様々なリスクに対応できるよう基本補償とオプション補償という形式で必要な補償が選べるようになっています。

おさえておきたい火災保険のポイント

  • 地震による火災は火災保険の対象外

火災保険は地震による損害の補償は対象外です。火災による損害であっても地震や津波が原因であれば補償されません。地震による損害に備える保険は、地震保険です。

  • 自宅からの出火がお隣へ延焼したら

失火者は「重大な過失」がなければ、法律上の損害賠償責任は負わないことになっています。自宅からの出火でお隣の住戸が類焼しても、逆にお隣の住戸からのもらい火で自宅に損害が出ても、法的には互いに損害賠償する必要はありません。火災保険のオプション契約の中には、火災等により第三者の所有物に損害を与えた場合に失火見舞費用を支払う特約や、損害先の火災保険では復旧が不十分な場合に、不足分を保険金で支払うような特約もあります。火災等被害に対しては、先ずは自分の火災保険で備えられるよう保険の中身を把握しておくことが大切です。

大切な我が家だからこそ、自分で守り自分で備える

分譲マンションには、専有部分と共用部分があります。通常、個人で火災保険に加入する場合の保険対象は「専有部分」であり、「共用部分」については多くの場合、管理組合が一括して契約します。保険事故が発生した場合に管理組合の保険を使うのか、個人の保険を使うのかは、事故の原因や発生箇所によって異なります。
例えば、バスルームやパウダールームの機器の破損や老朽化によって階下住戸へ水漏れさせた場合は個人の保険を使うことになるでしょうし、共用廊下の干割れ等が原因で雨水が自室へ侵入し損害が出たような場合は管理組合の保険を使うことになるでしょう。いずれにせよ、大切なことは快適な暮らしを維持すること。我が家に起こりうる損害は、自分で備えたいところです。緊急予備資金を準備したり、目的に応じた保険に加入したり、と備え方は一つではありません。現金より保険で備える方法が適しているのは、発生頻度は少ないけれども、いったん発生すると損害額が大きくなるものです。火災リスクはその代表例と言えます。
火災保険が適用される損害は火災だけに限らない、と先にお伝えしましたが、特約を結ぶことで補償範囲をさらに広げることが可能です。例えば「個人賠償特約」では、専有部分の配管から階下へ水濡れを発生させてしまった、バルコニーから植木鉢を落下させて通行人に怪我をさせた、自転車で走行中にお年寄りを転倒させてしまいお年寄りが意識不明となって3日後に死亡した、など日常生活に起因する偶然な事故に備える特約です。この「個人賠償責任特約」は管理組合でも個人でも契約することが可能です。兵庫県や大阪府が全国に先駆けて加入を義務化した自転車保険も、この個人賠償特約でカバーできます。ご自身と家族が被る損害や相手へ与える可能性のある損害に備え、適した保険の加入を検討しましょう。

日頃からの心がけで損害事故を未然に防ぐ

備えあれば憂いなしと言いますが、地震、津波、豪雨、竜巻などの自然災害は、人間の手で簡単に防ぐことはできません。ですが、不注意による火災を起こさないようにしたり、被害を最小限に留めたりすることは可能です。料理の際は火のそばから離れない、電気器具の利用が終われば電源プラグを抜く、など習慣化がポイントです。差しっぱなしの電源プラグとコンセントの間に埃が溜まって火災になる事故もよく耳にします。意識して掃除をする、埃の入りにくい器具を使う、など日頃からできる備えを実行していきましょう。
住まいや保険は日頃からのメンテナンスが、そして防災は日頃からの心がけが大切です。かけがえのない大切な暮らしを守るためにも、マンション購入時に契約してそのままになっている火災保険があれば、この機会に補償内容等を点検してみてください。

※掲載の情報は2017年10月現在
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ファイナンシャル・プランナー
(CFP®) 宅地建物取引士
産業カウンセラー・自分予算®プランナー
大石 泉

(株)リクルートにて週刊住宅情報(現SUUMO)の編集・制作に約15年携わった後、2000年に独立。
「住まい、キャリア、マネー」の3つの柱で個人の豊かな暮らしをサポート。