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日本における宅地開発の黎明期から、とどまることなく発展を続けている多摩ニュータウン。京王相模原線は都心と住宅都市である多摩ニュータウンを結ぶ路線の一つです。
京王電鉄では最長の南大沢トンネルを抜けると、そこは多摩境駅。新興の住宅と、歴史が混在する街です。
1.町田街道 2.京王電鉄
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多摩境駅周辺は、町田テクノパークに先進企業を誘致しているほか、コストコなどの大型量販店が次々と進出する一方、多摩美術大学などの学校施設も徐々に増え、2015年4月には町田サレジオ幼稚園が開園。住宅とともに、情報、文化、教育、商業施設といった多角的な開発により、"暮らしやすい"町が実現したのです。
また、多摩境駅から小山内裏公園を抜けると、かつて絹商人が通った"絹の道"の入り口があります。休日のひととき、歴史をたどる散歩も楽しめます。
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"絹の道"として栄えた旧街道を歩く。
江戸時代、甲州道中で最も栄えた八王子宿には周辺からさまざまな物資が集まりました。なかでも当地の織物はおおいに名を馳せ、養蚕は農閑期の余業として多摩丘陵の住民を潤したそうです。やがて横浜が開港すると、生糸の輸出貿易が始まり、八王子と横浜を結ぶ街道は、いつしか"絹の道(または浜街道)"と呼ばれるようになりました。しかし、明治41(1908)年に横浜鉄道(現JR横浜線)が開通するとともに、絹の道は衰退してしまいました。
"絹の道"については、「絹の道資料館」にてその詳細を知ることができます。また、「浜街道―鑓水峠越」は文化庁「歴史の道百選」に選定されています。
1.コストコ多摩境倉庫店 2.多摩美術大学八王子キャンパス 3,4.小山内裏公園 5.絹の道 6.絹の道資料館
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緑豊かな自然を残しつつ開発されてきた多摩境駅周辺には、駅前に広大な敷地を有する都立小山内裏公園のほか、大小いくつもの公園があります。
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駅前から町有橋を渡ると、橋の袂に広がるのは「小山白山公園」。東屋のある池、広いグラウンド、アスレチックなど、訪れる人が思い思いに楽しんでいます。
「小山田端自然公園」は、丘陵地を利用した、自然部分が多く残る公園です。毎年4月頃、年に一度だけ一般に開放され、多摩地区でも最大規模の自然繁殖のカタクリの群生など、珍しい野草を見ることができます。
小山公園内にある、全国でも数少ないストリートスポーツの練習コースを備えた「小山公園ニュースポーツ広場」。スケートボード、インラインスケート、BMXなどの競技コースがあるので、存分に練習ができます。
1.小山内裏公園 2.小山白山公園 3,4.小山田端自然公園 5.小山公園ニュースポーツ広場
多摩丘陵の自然環境に調和した、良好な住環境。多摩境には、豊かな自然と、教育、文化、商業などが充実した新市街としての活気が感じられます。その一方で、知っておきたい街の歴史や、語り継がれた文化を伝える昔ながらの寺社や旧跡もあり、街を巡ることで、現代と過去を往来する楽しみを味わうことができます。
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我が国を代表する建築家のひとりで多摩美術大学の環境デザイン学科客員教授である伊東豊雄氏による設計。アーチ構造を主体とした、ガラスとコンクリート壁面が一体化した外観を持つ斬新な外観。館内にはまるで木の上のように明く静謐な閲覧スペースと、10万冊の開架図書エリア。また、自然光を程よく取り入れた閲覧席では、木陰の読書を楽しむように木漏れ日を感じることができます。この図書館は、一般の人でも見学することができます(要事前予約)。
住所:東京都八王子市鑓水2-1723
サイト:http://library.tamabi.ac.jp/hachioji/
アーケードギャラリー、大型本シェルフ 撮影:伊奈英次
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生糸商人、八木下要右衛門(やぎしたようえもん)の屋敷跡に建てられています。要右衛門は「鑓水の石垣大尽」と呼ばれただけに、通りに面した石垣が見事で、一見の価値あり。この石垣を生かし、資料館は当時の雰囲気を伝えるような建物になっています。庭には、土蔵や排水溝の跡が整備され、展示室内には絹の道や製糸・養蚕に関する資料が展示されています。
住所:東京都八王子市鑓水989-2
サイト:http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kyoiku/
rekishibunkazai/kinunomichishiryokan.html
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永禄12年(1569)に創建したと伝えられる神社には、天照皇大神を祀る本殿のほか、橋本天満宮、大鷲神社を境内に祀っています。毎月第四土曜日には骨董市が開催され、古民具、きもの、陶磁器、古美術などの掘り出し物目当てに訪れる人も。また、地元の人たちにとって初詣や七五三といえば、この神社。夏の例大祭、大鷲神社の酉の市には近隣からたくさんの人たちが訪れ、にぎわいを見せています。
住所:神奈川県相模原市緑区橋本6-39-25
サイト:http://misan.atso-net.jp/jinjya/
知る人ぞ知る、という店から、おなじみの店まで。地域の人たちに愛されているお店は、ついつい訪れたくなる(足を運びたくなる)ような、確かな理由があるのです。
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自家製酵母のパンの店。粉と塩と水でゆっくり発酵させたパンタネと粉+塩+水で作ったパンが基本。丁寧に焼き上げられたパンは、大切に味わって食べたくなる。サンドイッチや調理パンもあり、店内や屋外のテーブルで食べることもできる。
住所:東京都八王子市南大沢3-9-5-101
サイト:http://cicoute-bakery.com
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20年以上扱っている日本酒「多摩境」は店のオリジナル。多摩境駅が開業した1991年から販売している純米酒だ。サイズは、1.8L、720ml、350mlの3種類。醸造元は長野県佐久郡の黒澤酒造。
住所:東京都町田市小山町2636-6
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南大沢駅の改札前にある、肉料理のフードテーマパーク。ステーキ、焼き肉、ハンバーグ、唐揚げなど、肉食の人にはたまらない肉づくしの店内には、イートイン店と、テイクアウト専門店がある。
住所:東京都八王子市南大沢2-1-6フレンテ南大沢(新館)5階
サイト:http://www.tokyo-meatrea.com
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「おいしいサンドイッチを作ることは、おいしい寿司を握ることに似ている」という店主が、徹底的にこだわった具材と最上級のパンを使ったサンドイッチを提供。イートインスペースあり。
住所:東京都町田市小山ヶ丘5丁目28-10
サイト:http://www.dogparty.net/cafe/index.cgi
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インド最高級ホテル出身のシェフが提供する本格的な北インド料理。数十種類のスパイスを使った本格的インドカレーや、自慢の石焼きタンドール料理などメニューが豊富弐揃っている。デリバリーもOK。
住所:神奈川県相模原市東橋本1-21-12 ロードサイドヒルズ1F
サイト:http://www.indono-megumi.com
※掲載の情報は2015年12月時点のものです。